社労士科目別勉強法!(健康保険法)
こんにちは。きゅーきちゃんです。
今日は、科目別の勉強法について記事にしたいと思います。
記事をご覧になっている方の中には、すでに講義の申し込みをされている方もいらっしゃるかもしれませんが、各科目の概論を含んでいますので、一度目を通していただければ勉強がはかどると思います!
今回は健康保険法について記事にしたいと思います!
健康保険法(試験上は、10点の配点)
個人的には、健康保険法は本試験では意外と点数が伸びない印象があります。
その理由は、重要な範囲は決まっているのですが、行政解釈が多いため難解科目化していると思っています。
しかも高額療養費など患者負担については、ニュースでも報道されているとおり、近年改正が多く細分化されているため、どんどん内容が細かくなっているというのも原因かなと思います。
私自身5回受験してますので、高額療養費の関係は毎年覚え直しているような状況でした。
社会保険科目全般に言えますが、配点上非常に重要です。
労働科目は10点配点という科目がありませんでしたが、 社会保険科目の健康保険法、国民年金法、厚生年金保険法は10点配点です。
早期に得意科目に、そうでなくとも苦手意識を持たなくても良いレベルまで仕上げたいかもです。
健康保険法は、どんな法律?
まず、重要なことは被用者保険ということです。
つまり、勤めている方用の保険とイメージしてもらってOKです。
そういった方の病気などに対応するようになっています。病院に行ったときに保険証を出しますよね?それも健康保険法の恩恵です。
また、亡くなったときに実は5万円が遺族に送られます(「多い」とか「少ない」は言わないでください。)。
健康保険法は、労働者の方とその家族の方のいろんな場面に活躍するような法律です。
目的条文でもそれが出ています。
(略)労働者又はその被扶養者の(中略)疾病、負傷若しくは死亡又は出産に関して保険給付を行い、もって国民の生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的とする。
社会保険関係の科目に言えること
社会保険関係科目は、どういう人向けの法律か、いつから適用される法律かを理解すると全体像がつかみやすくなります。
余談ですが、ある講師の方もおっしゃっていました。
「実生活においては、健康保険法も厚生年金保険法も雇用保険法もなく、ただその人自身に出産というイベントがある、怪我をするイベントがあるという保険事故が起こっているだけ。それに対応するものとして公的な保証が備わっているだけ。」
当初は、ふーん程度で聞いていましたが、今となれば社会保険制度の真髄を突いていると思います。
文章にすると長いので画像を作りましたので、一度見てください。
今後勉強しますが、75歳で皆が後期高齢者医療制度に加入するというのは、意外と肝ですよ!
このように社会保険科目は働き出すと亡くなるまで一貫して私たちの生活に何かしら影響を与えてくれています。
それを年齢+被用者かどうかという軸で適用者を判断しているということを頭の片隅に入れておいてください。
具体的な勉強法
社会保険科目の中でも、改正が多く過去問の演習だけでは新規の改正に対応できないので、テキストの活用が必須です。
安定して高得点を取るのはなかなか困難ですが、5~6点前後の一定の点数であれば、過去問演習で狙える科目と言えます。
まずは基本事項の徹底です。
社会保険科目は、総じて給付内容に重心を置かれがちですが、試験には満遍なく出題されるので、むしろ総則や適用関係、通則、費用の負担といったところを得点源にすることで、5点程度はキープできます。
その上で、給付関係を押さえると良いと思います。
その中でも、傷病手当金と標準報酬月額(賞与額も含む)については、必ずと言って良いほど出題されますので、重点的に学習しましょう。
特に、標準報酬月額の改定については確実に覚えてしまうと得点できますので、過去問演習を通じて解答のポイントを 覚えてしまいましょう!
高額療養費については、高額療養費算定基準額の表を早めに覚えてしまいましょう!
まずは、一番使う年収のところから!標準報酬月額28万円以上のところからです。
ここは、いずれ語呂合わせもお知らせしたいと考えています!
改正法と給付内容の学習について(極論編)飛ばしてもOKです
ここはやや極論なので、特に苦手としてる方以外、まとめまで飛ばしていただいて問題ありません。(そうです。私は健康保険法が苦手だったのです。)
これは私自身の経験ですが、初めは模試でも足切りの常連でした。
分析したところ、健康保険法の得点を妨げる要因として、給付の多さにあると思います。私の持っていたテキストでも1/3程度は給付内容について書かれていました。
しかもその中から行政解釈が出題されたりして、意外と知っている知識だけで解くのが難しいというパターンもあります。(最後2択まで絞れるのに・・・という類のものです。)
一方で、先述の分野を学習し、過去問演習を行うことで給付内容以外は概ね抑えたことになります。つまりテキストの半分以上が終えたことになります。しかもこの分野は出題のされ方として、もはや出尽くしています。
あとは、近年の改正内容をテキストから拾っていきましょう。大抵のテキストには「改正です」という記載があります。
すると、嘘みたいに点数が安定します。大体6割くらいはキープできます。
これで苦手意識もなくなりますし、通則等については、年金科目にもよく似ているので、他科目の復習にもなって一石二鳥です。笑
健康保険法は給付内容が多く、幅広くライフイベントに対応するように設計されていますので、この科目のみでの理解はほぼ不可能だと私は考えています。(雇用保険法とのからみがあったり、厚生年金保険法とごっちゃになったり・・・。)
ですので、給付内容については、一度学習した後、復習する中で給付内容を確認していけば良いと思います。
ここまで来たら、あとは4点を取るだけです。
しかもその中の1~2問は難問や奇問ですので(と思っていました。笑)、皆取れてないですよ。となると、実質給付で取れる問題なんて1~2問なので安心してください。
模試結果を見ていても、案外そんなもんでした。
まとめ
給付以外の分野を過去問中心にどんどんマスターしていく!
近年改正された論点は必ず確認しておく!
給付は他の科目との関係も注意!
以上です。次回は、国民年金法の勉強法について紹介したいと思います。