きゅーきちゃんの社労士勉強ブログ

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社労士科目別勉強法!(労働基準法、労働安全衛生法)

こんにちは。きゅーきちゃんです。

 

今日は、科目別の勉強法について記事にしたいと思います。

記事をご覧になっている方の中には、すでに講義の申し込みをされている方もいらっしゃるかもしれませんが、各科目の概論を含んでいますので、一度目を通していただければ勉強がはかどると思います!

 

 

労働基準法(試験上は、7点の配点)

個人的には、労働基準法はけっこう本番で点数を安定させるのが難しい科目ではないかと考えています。その理由は後述しますが、2つあります。

労働基準法ってどんな法律?

労働基準法は身近な法律ではないでしょうか?サービス残業が違法行為になるという趣旨の話は、皆さん一度は耳にしているのではないでしょうか?

※余談ですが、労働基準法上は残業という概念はありません。

 

労働基準法がしようとしていることは、1つです。

「最低限の生活を守るようにしてください。」

これです。

 

具体的には、給料を労働者に渡す。休日を与える。休憩を取らせる。

これです。

 

もっと簡易的には、企業から労働者を守るための法律です。

少し偏った言い方をすれば、最低限の話に限った法律なので、企業が就業環境をどんどん向上させることはあまり関心がないというような趣向があります。

 

ちなみに、この法律は社労士試験では珍しく(という言い方が正確か分かりませんが)保険給付を行う法律ではありません。その代わり、企業に対して「これはダメ!」という取り締まる目的があります。

 

労働基準法で点数を安定させるのが難しい理由
  1. 判例が多い(行政解釈関係の出題も結構ある)
  2. 労働安全衛生法が意外と不透明

いきなり言われても・・・。と思われた方、私と一緒です。笑

だいたいどの予備校さんでも上記のようなことを指摘されると思います。私自身、勉強を進める上で、この2点に最後まで悩みました。

 

判例が多く、行政解釈が多いということは、「じゃあ、具体的にこれはどう取り扱うか?」という判断基準が正誤で問われるため、条文を理解していても微妙に判断がつかない問題が多いということです。

ましてや、本番は、時間との勝負ですから、そんなに悩めません。したがって、安定して得点をすることが難しくなってしまいます。

 

最低限の論点を抑えることに終始することになると思います。

具体的な勉強法

上記を踏まえると、労働基準法の具体的な勉強法は割とコンパクトに絞られます。

  1. 判例や行政解釈の対応は、テキストに記載されているものに限る。
  2. 既に出題されている論点は、過去問を通じて抑える。
  3. まだ出題されていないのに、Aランク等の重要な論点は繰り返しインプットする。
  4. 法改正があれば、周辺論点の高いランクのものを再確認する

1、2、4の論点は、過去問があるものは、そこで対応しましょう。

3の論点と過去問がないものについては、テキストを通じてインプットに努めましょう!ただし、よほどの余裕がある方でない限りは、練習問題等を購入しての対応はおすすめしません。なぜなら、そんなに時間的に余裕がないので、限られたものを繰り返し行い、より強固な知識としていくことが優先されるからです。

 

選択式試験は、択一式試験の語彙を正確に指摘できるようになれば十分解答 できますし、そうでなくとも問題演習の中でテキストを見れば十分です。(回転数が重要なので)

労働安全衛生法(試験上は、3点の配点)

労働安全衛生法は、もしかしたらあまり勉強をされていない方もいらっしゃるかもしれません。

実際、初めて独学で勉強したときは、試験直前にはこの科目の存在を忘れていました。笑

 

科目上は択一式試験で配点は3点、選択式でおよそ2点。

択一式試験に関しては、それほど重要ではありませんが、選択式試験については非常に重要なウエイトを占めているというやっかいな存在です。

 

私個人的には、3つの項目を中心に、重要なワードを意識していく程度で良いのではないかと考えています。

抑えるべき分野は、安全衛生管理体制、健康診断等と届出です。

この分野を選出する理由は、労働安全衛生法特有の具体的な機械が「特定機械ですか?」といった、勉強しても抑えられない捨て問の率が特に低いためです。

 

労働安全衛生法 ってどんな法律?

ところで、労働安全衛生法はどのような法律なのでしょうか?

この記事が労働基準法と一緒に記載していることからも分かるように、労働基準法と深い関わりがあります。

 

この法律は、職場環境を整備・改善してください。

これを目指しています。

 

少し目的条文等でも確認してみましょう。

ちなみに昭和47年に労働基準法から独立した法律です。

したがって、条文上で「労働基準法と相まって」と記載があります。

労働基準法が最低基準を定めている一方で、労働安全衛生法は「危害防止基準の確立」「責任体制の明確化」「自主的活動の促進」を目的としています。

 

つまり、「自分たちで災害とか起きないようにしてね!起きたときはどうするか事前に決めておいてね!よろしく!」という感じの法律です。

 

労働基準法と異なり、状況をより良くするのに取り締まるのは少し違和感がありますよね?でも、災害の防止はお願いしてて、事故が起こってしまうと取り返しがつきませんので、そこは義務を課しています。

 

このように労働安全衛生法では、義務なのか努力なのかが分かれますので、そこを抑えるだけでも得点に結びつきます。(がしかし、なぜか専門的すぎる面があるので、あまり期待はできませんが・・・。)

 

具体的な勉強法

労働安全衛生法も意外と得点が伸びません。

捨て問(とても具体的な問題です。)も出題されますし、頻出分野が出ない年もあります。

労働基準法が伸びないと思いがちですが、実は労働安全衛生法が難しくて点数が伸びていないというパターンもあります。

 

ここは冷静に判断するしかありません。先述の頻出分野のキープに努めて、択一式試験の3点中2点を取りに行く姿勢でOKだと思います。

 

頻出分野の問題演習を繰り返し行い、少しずつ周辺分野を抑えていく程度で対応していきましょう。

 

問題は選択式試験です。

少し前にも「防塵マスク」 なんて言葉が抜かれるくらいなので、やはり過剰な対応を見せることなく、2点中1点をキープする姿勢でOKでしょう。

 

2点中1点は簡単な基礎問題というパターンがほとんどなので、そこはがっちり抑えていきましょう!

 

むしろ、選択式試験だけを考えたときには、労働基準法をしっかり3点抑えてしまう姿勢のほうが重要かもしれません。

 

まとめ

労働基準法は、対応範囲をテキストと過去問を中心にしっかり押さえる

労働安全衛生法は、配点が低いことから頻出分野の死守にとどまり、余裕があれば周辺も対応する

 

以上です。次回は、雇用保険法の勉強法について紹介したいと思います。